秋田県清酒品評会2017
恒例の秋田県清酒品評会に昨日参加してきました。
おそらく参加の通算は3-4回目になりますが、連続しての参加は初めてでした。
こういった品評会の場は、酒屋にとって、蔵の方針、方向性、技術力を確認する場になっています。
ですが、酒屋の娘とはいえ、日本酒歴が浅い私にとっては、まだまだお酒の勉強の場として活用させていただいています。
そして、今年参加してふと気がついたことがありました。
この品評会は蔵のことを知る機会でもありながら、自分自身の成長の確認の場にもなっているということでした。
酒に興味を持った21歳頃、これだけの量の酒の試飲はできませんでした。
ちなみに業界の中での試飲は、飲み込まずに吐き出すやつです。
酒に興味を持った当初は、吐き出してもだいたい20-30種類で酔っ払って顔が赤くなり、場合によっては気持ち悪くなり、マーライオン状態になることもよくありました。
ですが、そんな私も今ではこれぐらいの量の試飲にはひるまなくなりました。笑
これも新卒で入った酒屋と、その次に勤めたワインの輸入商社のおかげかなと思っています。
特にワインの輸入会社では、知識は浅いものの、仕入れの人間として色々な展示会に参加させていただき、何百種類のワインを1日に試飲したり、事あるごとに事務所でいろんなワインを試飲させていただきました。
そのおかげで、酔っ払わずに、仕事としてお酒を判断するという集中力をかなり鍛えられました。
ある程度の種類を試飲ができるようになった今思うことは、プロとして酒を利くということは、元々のアルコール耐久性も関係はありますが、何よりも集中力が大事だということ。
なので、今では何百種類のワインや日本酒の試飲の後の集中力が切れた瞬間の酔いの周りは半端ないです。笑
日々の訓練(ただの酒呑み笑)、そして秋田の呑み文化(凄まじい笑)、仕事での試飲する機会のおかげで、呑める量も、集中力の持続も当初よりかなりまともになりました!
これぞ、Growth!!
もう一つの成長は、試飲したお酒に関して自分の意見が言えるようになったこと。
以前は、色々なお酒を試飲をしても、目の前にあるお酒を理解することもままならかった状態でした。
ですが、今まで呑んだお酒の蓄積のおかげで、父と品評会の感想を話せるようになりました。
お酒に対して自分の意見を言えるようになったことは、自分でもびっくりしました。
前にはできなかったことができるようになったことを本当に感じた今回の品評会。
呑むことも楽しみながら、なんだか成長した自分にちょっと嬉しくなった1日でした。笑